私は、何度も逮捕され罰金刑となった後医療機関を受診,入院しました.
ですがその後また再犯、起訴されまた再度入院したのですが、その際私が考えていたことは
「どうすればよりより寛大な処置を引き出せるであろうか」
入院したのも、『反省しています繰り返さないよう頑張ります』
というポーズを見せる為でした.
実際は(ですので実刑にしないでください）が入院した動機なのですが.
私は罰金刑となる不安はもうなく,実刑判決となり刑務所へ行くかそれとも執行猶予を頂けるかという事が不安な事でした.
無論それは何度も犯罪行為を繰り返していたためです.
今一番不安なことは何でしょうか.
その最も望まない結果を避けるためにどのような事をすれば(どのような受け答えをすれば,文章を書けば)よいか,
面倒かもしれませんが紙に書いてみたりして可視化し整理してみてはいかがでしょうか.
どのような結果を望むのかを考え,その結果を得るためにどうすればよいか…
不安なことを紙に書きだして整理すると落ち着いた受け答えができるかもしれませんし
余裕があればどのような展開になるかシミュレートして予行練習してみるという方法もありかもしれません
(こちらはかえって緊張してしまうかもしれないので人によりけりの可能性も)
ご自身が何を望んでいらっしゃるのか,自問自答なさってみると
最適解が見つかるか断言はできませんが,漠然と不安な状態でいるより落ち着けるのではないかと思います.
私の場合は、家に大量に溜め込みがあります。
これは、過去にお金を払わずに自宅に持ち帰ってしまった物・・書籍や洋服小物エコバッグ、日持ちする食品（但しそれでも賞味期限が切れているものが大量です）
判決が出て退院し帰宅した際、全部捨てるべきかほんの少し考えましたが捨てないことにしました。
厚かましいかもしれません。また捨てることができている方は本当に凄いと思います。
ですが私にはできませんでしたし今もできません。
恥ずかしながら、できるようになりたいと思えていないのが現状です。
言い分はこうです。「捨てて、そして同じものを買いなおしたらお金が減って、スリップしてしまいそう」
勝手であるとは思います。ですがこのような状態で生活しています。
『盗んできたものに断捨離』
という標語もありますが、私には積極的に行いたいという意思が未だ持てずにいます。
そしてそれが苦しいという思いも・・・ないです。
窃盗そのものは、一応退院後約一年弱していない状態です。ただ値札をはがすというスリップは一度してしまっています。
物を盗まなくなって、というよりも、何故物を盗んでいたのだろう、いったい自分は何に不満を感じているのだろう、何に傷ついている・或いは過去傷ついたのだろう等自分を見つめ始めた事で自分の問題点と向き合い、他者に自分の思いを聞いてもらい、受け入れて貰い（少なくとも私はそう感じました）、苦しい時に他者に気持ちをを打ち明けるようになってから、以前より楽になりました。
自分に関心を持ってくれている人はいるのだ、自分は全世界から嫌われているわけではないのかもしれない、等と思うようになり始めて、そしてその結果、物を盗みたくないと思いました。
「がっかりさせたくない」という思いもあります。それと共に、私に穏やかな好意を寄せてくださっている何人もの方と離れたくありませんし、その方々と対等に付き合える自分＝窃盗をしない自分でありたいと考えるからです。
それは大きな変化かな、と思います。
