"「痴漢祭り」 大学入学共通テスト前、ネットで予告相次ぐ | 毎日新聞 (mainichi.jp)"
>「明日はJK(女子高校生)を痴漢しまくっても通報されない日です」。15、16両日に実施される大学入学共通テストを前に、受験生を標的にした痴漢をインターネットで予告する書き込みが相次いでいる。試験に遅刻したくない受験生の心理につけ込み、テスト当日であれば警察に突き出されないと踏んでいるとみられる。書き込みが相次いでいることを受け、神奈川県警はSNS(ネット交流サービス)で注意喚起したり、受験生が多く利用する駅を中心に制服警察官を配置したりと対策に乗り出した。
どうかお願いだから、やめてほしい。
実行するかしないかというのは勿論だけれど、書き込みそのもの
それもやめてほしい。
犯罪教唆である。
治安を乱す。
それが理由なんだけれど、何より大切・・というか大切に思ってほしいと願っているのは、それで傷つく人がいるということ。
私という性犯罪被害者は、このニュースを見たとき、嫌悪感、そして恐怖を感じました。
「まさか実際に犯行に及ぶ人間はいないだろう」
「逆に明日明後日は警戒が強まるかもしれない」
そう考えようとしても、過去の恐怖感が蘇るのです。
漠然とした不安・・いえ、やはり恐怖という感情です。
ちなみに私は電車内での痴漢行為をされたことはありません。
それとは異なる性犯罪です。
ですから、電車内で性犯罪被害にあわれたことがある方は、尚更であろうと想像してしまいます。
その時の感情が思い出されてしまったり、電車に乗ることに不安を感じるのではないかと。
『実際に行為に及ぶわけではなく、そのつもりもないし、ちょっと過激なことを書き込んだだけ』
もしもそのような考えであっても、この書き込みを見ただけで恐怖を感じ傷つく人がいるのです。
ですから、どうかこのような書き込みをしないでください。
そして、痴漢を含む性犯罪者の人にもお伝えしたいです。
私は10歳頃見知らぬ男性から性犯罪被害を受け、それを他人に電話で話せるようになるまで十数年かかりました。
そして面と向かって話せるようになるまで27年かかりました。
(詳細は省いてしまいますが、病院の看護師さんやカウンセラーさんにです)
そういった被害を過去に受けていたことを打ち明けてから、その時に
「怖かった。もしも殺されたらどうしようかと想像し助けを求められなかった。」
という感情があったことを思い出すのに更に1か月かかりました。
たまたま偶然きっかけがあって、犯行時そのような感情に襲われていたのを思い出せたのです。
そのことを看護師さんにまた話して、号泣しました。
今もこれを打ち込みながら涙を流し始めています。
そして更に十代半ばも繰り返し別件で性犯罪被害にあいました。
念のため断っておくと、被害にあったとき子供だったからとかそういうことは関係ありません。
確実に、傷つきます。
打ち明けることそのものが苦痛ですし。
お願いですから、しないでください。
あと、傷つくのは直接の被害者だけではないはずです。
加害者の家族だって傷つくはずです。
「まさかこの人が。」そう思うでしょう。
そして直接の被害者の何倍も比較にならないくらい打ち明け難く相談しずらい筈です。
そんな苦しみを与えてしまう行為です。
もし止めなくてはならないと理解はしているけれど止められない、という状況でしたらお医者さん等に相談をしてみてください。
性依存症というものがあるそうです。
受け入れがたいかもしれません。ですが、どうか傷つく人が増えないようお願いします。
---追記---
これはあくまでも個人の一例で、もっとひどいトラウマに苦しんでいる人は数多くいるはずです。
また被害にあうのは男女問わないというのも言わずもがなです。
なぜ言及するかというと
>こうした書き込みを確認した県警は13日、犯罪抑止対策室のツイッターに「可能な限り女性専用車両を利用したり、混雑しやすい車両は避けましょう」と投稿。子どもや女性を犯罪から守るための情報発信サービス「ピーガルくん子ども安全メール」でも注意喚起した。
とあった為です。
また、"性犯罪被害と戦うということ"という本の帯には、"57%が被害を誰にも打ち明けていない""85%の人が警察などどこにも届けず泣き寝入りしている"とあります。
どれくらいの被害者が存在しているのか。
想像してみてほしいのです。