絶望感

絶望感

 

私が絶望を感じたのはどの時だろうか。
絶望・・・悲しかった出来事、という表現の方がより適切かもしれない。
深く傷ついた出来事。いくつか思い出されるが、まず1つ目に浮かんだのは10歳頃だろうか、地元百貨店の屋上で母に
「ここから飛び降りたら死ねるかな」と尋ねたら「試してみれば」と言われたときに傷ついたはずだ。
その時私がどういったリアクションを取ったか覚えていない。
恐らく、泣いたり怒ったりしなかったであろう。

 

2つ目は、15歳頃。
何らかの理由で小遣いを止められそれにふてくされた私が一晩家出をしたとき。
朝帰ってきた私に母が冷たくどこに行っていたのかと尋ね、私が「援助交際をしてきた。ホテルにいた」
と言ったら「は?」と汚らわしそうに見て、言った事だ。
しかし実際は、私はただ駅前のバスロータリをうろついたりコンビニで漫画雑誌を立ち読みしたりして時間を潰していただけだった。
なぜそのような噓をついたのかと言えば、母を試したかったのだ。
そもそも心配をして欲しかった。そして売春をしたと告げて「そんなバカなことをして!」「そういう危ない事をするべきでない」
と言って欲しかった。
だが、逆に傷つく結果となってしまった。
恥ずかしい事、汚らしい事、そうとしか考えていないと分かり、悲しかった。
ちなみにこの件は、20年以上経た今も、嘘だったと告げられていない。
母に対して、貴女のせいで売春をしたと嘘をつき続けている。
罪悪感を抱かせコントロールしようとしているのであろう。

 

3つ目
数か月前、「あんたをかわいいと思ったことはない」と言われた時もやはり傷ついた。
絶望と言うほどではないかもしれないが、やはり傷ついたのは間違いない。
そして、「現在住んでいる分譲マンションを売却することを考えている。出ていけ。」と言われたとき
絶望を感じた。
半年前には、働かずともよい。まずは治療をせよ。と言っていたくせに、結局そうなるのかと。

 


相手に期待をするべきでない。
よく言われることだが、当時も今もやはり期待してしまう。
愛情を抱いてくれているのかと。
求め、疑い、試し、そして結果過剰に傷つくのだ。