窃盗に至る背景・コントロール

窃盗に至る背景


非常にプライドが高く、実際より大きく見せたがる、背伸びなどという生易しい表現でない、ただの見栄っ張りな自分がいる。
原因は、端的に言ってしまえば自信のなさ。それゆえ他人と比較してしまう事にある。
そして、一人でむきになって大きくなった気になって満足感を得るが、それは本当に一時的、もしかしたら惨めさを助長してさえいたかもしれない。
いや、それは言いすぎか。
だが、例えば高値な服を盗んでも、それを着てみたときに自分の体形、顔立ち、髪形なども同時に鏡で見るとやはりがっかりしてしまう。
テレビで見る奇麗なアナウンサのように着こなせていない。
書籍はどうか。
どんなに専門的な本を並べても、またどれだけたくさん並べても、ちょっとネット界隈を訪ねまわれば幾らでもアカデミックな、専門的な議論が交わされていたり
書かれていたりする。
それを本職にしている、というような人でなくても、趣味の範囲で知っているというような人であっても発信しているのだ。
それを読んで、こうなりたい、という思いを抱き、そして
「こうなるためには何を読むなどして知識を身につけ上手にアウトプットできるようになればいいだろう」
と考えるのだあればよかったのだろう。
だが、安直に楽な方法として、「とりあえずこの人が読んだと言っている書籍を、この人が言っていた内容が書かれていそうな書籍を、手に入れよう」
で止まってしまっていた。せいぜい、本をサラッと読み流す程度だ。
当然、それでは何も成長しない。
本棚を眺め満足しようとはするが、すぐ”もっと”が欲しくなる。
そして歯止めが利かなくなっていた。


コントロール

 

窃盗は、日常の食料品を買う時は特にコントロールせねば!等の意識をしていない。
とはいえ、スリップをしたのはコンビニエンスストアで野菜を買った時であったので、やはりコントロール不足であったのだろう。
今行っている習慣としては、「あ、これまずいかも」と感じたときは『だーめ、それはクレプトクレプト(・∀・)』とごく小さい声で呟いている。マスクが幸いしているのだ。
また、自分の思い通りに行かない事をコントロールしたがる、という習性が人一倍強い自覚がある。
人間関係がその最たるものであろう。
怒りの感情、我慢強さ、欲望のコントロールの仕方、それを身につける必要は強く感じる。